日本の人気文房具メーカーをご紹介!総合・筆記用具・ファイル・おしゃれ文具メーカーが登場

文房具
出典:Amazon

世界的な評価が高いモノも多い、日本の文房具
そんな文房具を使っていると「どんな会社が作っているんだろう?」と思うことはありませんか?

そこでこの記事では、総合・筆記用具・ファイル関連・おしゃれ文具の人気文房具メーカーについて、創業年や本所所在地、従業員数、売上高や代表的なグッズなどの情報をまとめました。
お気に入り文房具のメーカーについて概要を知りたいときに、ぜひご覧ください。

なお、各ジャンルでご紹介している順番は売上高の順となっています。


\デザイン・素材・機能にこだわったオリジナル文房具メーカーです!/

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[日本の文房具メーカー1]総合

KOKUYO:コクヨ株式会社

出典:Wikipedia
出典:コクヨ
  • 創 業:1905年(明治38年)
  • 本社所在地:大阪市東成区
  • 従業員数:連結 6,961名、単体 2,214名
  • 売上高:3,202億円(2020年 連結)
  • 公式サイトhttps://www.kokuyo.co.jp/
  • 事業内容:文房具の製造・仕入れ・販売、オフィス家具の製造・仕入れ・販売、空間デザイン・コンサルテーション など
  • カタログWEB版iOS・Andoroid版
  • 代表的なグッズ:キャンパスノート、チューブファイル、カドケシ、ドットライナー

文房具業界の最大手メーカーであるコクヨ
多くの中学生が使うキャンパスノートは、今や中国やインドでも使われるグローバル文具となっています。

またコクヨは、文具通販サイト大手のカウネットも運営。
法人専用と思われがちですが、2018年からは個人でも利用可能となりました。

そしてコクヨのもう一つの大きな柱が「オフィス家具」販売・コンサルです。
「空間価値ドメイン」とよんでおり、2019年の売上の43%を占めるまでに成長しています。
(ちなみに文具の売上は23%、通販の売上は33%)

PLUS:プラス株式会社

出典:プラス
出典:プラス
  • 創 業:1948年(昭和23年)
  • 本社所在地:東京都港区
  • 従業員数:単体 1,431名、連結 5,510名
  • 売上高:1,866億円(2019年 連結)
  • 公式サイトhttps://www.plus.co.jp/
  • 事業内容:文具、事務用品、OA・PC関連商品、事務機器の製造・販売 など
  • カタログカタログ(プラス公式サイト)
  • 代表的なグッズ:フィットカットカーブ、ケシポン、エアかる、チームデミ

文具メーカーでは売上高第2位となるプラス株式会社
2020年には、36年前に発売され累計650万個を販売したスーパーヒット商品team-demi(チームデミ)をリニューアル販売したことで話題となりました。

子会社として、法人向け通販サイト最大手アスクルをつくったことでも知られますね。
(アスクルは2009年に自己株式公開買付を行い、プラスは親会社ではなくなりました)
ちなみにアスクルを利用できるのは法人のみで、個人向けサイトとしてLOHACO(ロハコ)がつくられています。

また、事務用ばさみ国内6年連続売上No.1のメーカーでもあり、「フィットカットカーブ」シリーズのラインナップ拡充を図っています。

[日本の文房具メーカー2]筆記具

PILOT:株式会社パイロットコーポレーション

出典:パイロット
出典:パイロット
  • 創 業:1918年(大正7年)
  • 本社所在地:東京都中央区
  • 従業員数:1,004名
  • 売上高:870億円(2020年 連結)
  • 公式サイトhttps://www.pilot.co.jp/
  • 事業内容:筆記具等のステイショナリー用品、玩具、リング等の貴金属アクセサリー、セラミックス部品等の製造、仕入及び販売
  • カタログ2021年パイロット総合カタログ
  • 代表的なグッズ:フリクション、アクロボール、Drグリップ、ハイテックC、カクノ

筆記具メーカーの売上高国内第1位となる株式会社パイロットコーポレーション
実は世界トップクラスのシェアを誇り、単一ブランドの筆記具では売上世界No.1です。

特に、2007年に国内販売を開始したフリクションボールペンは、30年かけて開発された「消せるボールペン」として大人気となり、2019年にはシリーズの世界累計販売本数が30億本を突破
現在はボールペンのほか、サインペンや蛍光ペン、色鉛筆などさまざまなフリクションが展開されています。

uni:三菱鉛筆株式会社

出典:三菱鉛筆
出典:三菱鉛筆
  • 創 業:1887年(明治20年)
  • 本社所在地:東京都品川区
  • 従業員数:単体 594名、連結 3,124名
  • 売上高:620億円(2019年 連結)
  • 公式サイトhttps://www.mpuni.co.jp/
  • 事業内容:筆記具、化粧品、周辺文具、OA関連商品、カーボン素材製品、無水染色技術関連などの開発・製造・販売
  • カタログuni 総合カタログ2020-2021
  • 代表的なグッズ:鉛筆ユニ、ジェットストリーム、ユニボール シグノ、プロッキー

国内の筆記具メーカーとしては売上第2位の三菱鉛筆株式会社
uni(ユニ)とは、高級国産鉛筆の代名詞になった製品名で、60年以上愛されるロングセラー商品
そのロゴが、現在では三菱鉛筆のコーポレートブランドとして使われるようになりました。

また、2006年に発売を開始したジェットストリームは、“クセになる、なめらかな書き味。”というキャッチコピー通りの書きやすさで大人気となり、シリーズの世界販売本数は年間約1億本以上となっています。
このような優秀なモデルが多いため、三菱鉛筆の売上の約半数 51%がボールペンとなっています。
(サインペンが18%、シャーペンが13%、鉛筆が7%)

ぺんてる株式会社

出典:ぺんてる
出典:Wikipedia
  • 創 業:1946年(昭和21年)
  • 本社所在地:東京都中央区
  • 従業員数:単体 723名、連結 3,046名
  • 売上高:391億円(2019年 連結)
  • 公式サイトhttps://www.pentel.co.jp/
  • 事業内容:文具事務用品(画材、筆記具など)の製造販売 など
  • カタログウェブカタログ
  • 代表的なグッズ:サインペン、オイルパステル「ぺんてる」、プラマン、ペンタッチ式修正液

「大日本文具株式会社」としてスタートし、1951年に開発したオイルパステル「ぺんてる」からその名をとって、社名を1971年に変更したぺんてる株式会社

1963年には元祖サインペンを発売。
1973年には世界初の0.2mmシャープペンシル「PS1042(0.2mm)」発売。
1983年には、それまでハケ式しかなかった修正液でペンタッチ式を開発するなど、いくつもの世界初を打ち出した高い開発力を持つことが特徴です。

また2019年度の売上構成は海外が64%と、グローバル企業でもあります。

株式会社サクラクレパス

出典:サクラクレパス
出典:サクラクレパス
  • 創 業:1921年(大正10年)
  • 本社所在地:大阪市中央区
  • 従業員数:1,600名(グループ計)
  • 売上高:361億円(2018年 連結)
  • 公式サイトhttps://www.craypas.co.jp/
  • 事業内容:描画材や筆記具・事務用品のみならず、色材技術を応用して医療分野・工業分野・エレクトロニクス分野にも商品展開
  • カタログSAKURA 2021-2022 COLLECTION
  • 代表的なグッズ:クレパス、マイネーム、ピグマ、クーピーペンシル、ボールサイン

1925年(大正14年)に「クレヨン」と「パステル」の長所を兼ね備えた画材「クレパス」を開発した株式会社サクラクレパス
折れにくく消しゴムで消せる「クーピーペンシル」や、洗濯しても落ちにくい「マイネーム」など、小学校からお世話になる筆記具を多く製造・販売しています。

また、世界で初めて「水性顔料ゲルインキ」を開発したのもサクラクレパスです。
1984年に、油性ボールペンの長所である「耐水性」と、水性ボールペンの長所である「なめらかさ」を兼ね備えたインキとして開発し、メタリック・パステル・ネオン・ラメなどさまざまなペンに使われています。

[日本の文房具メーカー3]ファイル関連

ナカバヤシ株式会社

出典:ナカバヤシ
出典:ナカバヤシ
  • 創 業:1923年(大正12年)
  • 本社所在地:東京都板橋区
  • 従業員数:単体 2,297名、連結 949名
  • 売上高:653億円(2019年 連結)
  • 公式サイトhttps://www.nakabayashi.co.jp/
  • 事業内容:アルバム、図書館製本、商業印刷、文房具、シュレッダーの販売 など
  • カタログWEB版カタログ
  • 代表的なグッズ:フエルアルバム、ロジカルノート、フラットファイル、ライフスタイルツール

フエルアルバムで有名な、アルバム製本最大手のナカバヤシ株式会社

1977年にノートの製造を開始し、2009年にはスイング・ロジカルノートを販売します。
2014年には「たくさんの教科書とノートを持ち運ぶ、子どもの負担を減らしたい」と、ロジカル・エアーノートを開発
同じ厚みで裏写りしにくく、そのうえで20%の軽量化を実現したとして、話題になりました。

またグッドデザイン賞を受賞したライフスタイルツールなど、多くの収納用品も製造しています。

KING JIM:株式会社キングジム

出典:キングジム
出典:キングジム
  • 創 業:1927年(昭和2年)
  • 本社所在地:東京都千代田区
  • 従業員数:個別 400名、連結 2,239名
  • 売上高:334億円(2020年 連結)
  • 公式サイトhttps://www.kingjim.co.jp/
  • 事業内容:ファイル用品、電子文具、情報整理用品の製造・販売
  • カタログ「総合カタログダウンロード」ページ
  • 代表的なグッズ:キングファイル、テプラ、ポメラ

創業者が「印鑑簿」を発売するところから始まった株式会社キングジム
1964年にはキングファイルを発売し、日本のオフィスに「ファイリング」という文化を創り出しました。

現在はそのファイル商品に加え、電子文具を多くラインナップしています。
そんな電子文具の筆頭がラベルライターの「ポメラ」。
「ファイルのタイトルを、誰でもカンタンに美しく表示できるように」という発想から開発がスタートし、2018年には累計販売台数1,000万台を突破しました。

[日本の文房具メーカー4]おしゃれ文具

DELFONICS:株式会社デルフォニックス

出典:デルフォニクス
  • 創 業:1988年(昭和63年)
  • 本社所在地:東京都目黒区
  • 従業員数:78名
  • 売上高:約40億円
  • 公式サイトhttp://www.delfonics.com/top.html
  • 事業内容:オリジナルステーショナリー・雑貨の企画、デザイン、ステーショナリー・雑貨の販売、卸、輸出入 など
  • カタログ
  • 代表的なグッズ:Rollbahn(ロルバーン)

海外メーカー製と勘違いしている人が多い気がするリングノート「Rollbahn(ロルバーン)」で有名な株式会社デルフォニックス
2001年に国内で発売を開始し、2011年にはパリに直営店がオープンしたことで、ロルバーンはヨーロッパでも愛されるようになりました。

多くのオリジナルブランドを持つほか、セレクトショップ「DELFONICS(デルフォニックス)」・「Smith(スミス)」を出店し、若者を中心に幅広い層から支持されています。

HIGHTIDE:株式会社ハイタイド

出典:ハイタイド
  • 創 業:1994年(平成6年)
  • 本社所在地:福岡市中央区
  • 従業員数:59名
  • 売上高:14億5,000万円(2018年)
  • 公式サイトhttps://hightide.co.jp/
  • 事業内容:ステーショナリー・インテリア雑貨の企画、卸し、販売、オンラインショップの運営
  • カタログWholesale Catalog
  • 代表的なグッズ:ダイアリー、pencoシリーズ、ニューレトロシリーズ、näheシリーズ

社名の「HIGHTIDE(ハイタイド)」とは「満ち潮」の意味で、「いつも精神的に満たされていたい」という気持ちからつけられました。
福岡を拠点に、商品開発を行っています。

HIGHTIDEのほかにも、「penco」や「ニューレトロ」、「nähe」など多くのブランド展開をしており、すべてデザイン性の高いことが特徴。

2018年には、アメリカのロサンゼルスに初の海外直営店をオープンしました。
また、「ステーショナリーもファッションの一部ということで、ZOZOTOWNに出店するなど、独自の戦略で需要を拡大しています。

参考文献・サイト・データ

この記事では、こちらの文献やサイトを参考にさせて頂いています。

  • 書籍『会社四季報 業界地図 2021年版』東洋経済新報社

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