書店や文具店に「手帳売り場」がつくられ、たくさんの手帳が並びはじめる時期です。
でも手帳を選ぼうとすると、
こんなに種類がある中から、どうやって選べばいいの?
と迷ってしまいますよね。
そこでこの記事では、2021年手帳の選び方の手順、手帳を使うメリット、おすすめ品をご紹介します。
「手帳をどうやって選べばいいの…」と迷っている方は、ぜひ参考にしてみてください。
◆手帳に欠かせない「書きやすいおすすめペン」を知りたい方には、こちらの記事もオススメです。
【手帳の選び方1】選び方の手順
ここでは、「手帳の選び方の手順」をご紹介します。
手順1から順に確認していくと、あなたに合った手帳を選ぶことができますよ。
[手帳の選び方の手順①]手帳を使う目的を考える
まずは、「手帳をどんなことに使いたいのか」という目的を考えましょう。
手帳売り場で「どれにしよう…」と悩むのは、「手帳を使う目的」がはっきりしていないからともいえます。
また現在は、たくさんの種類の手帳が販売されています。
それはメーカーが、さまざまな目的ごとに使いやすいよう開発しているから。
ですから、目的をはっきりさせると、自分にとって使い勝手のよい、理想の手帳に出会える可能性が高くなります。
ちなみに手帳を使う目的には、次のようなものがあります。
- 基本的なスケジュールを管理したい
- 業務日誌を記入したい
- 仕事の目標を管理したい
- 夢や目標を管理したい
- 子育て記録を残したい
- 婚活に役立てたい
[手帳の選び方の手順②]現在の手帳をふり返る
次に、現在使っている手帳をふり返り、「自分に合う手帳の条件」を整理します。
もし現在の手帳に何の不満もなければ、その手帳が「あなたの目的にあった最良の手帳」です。
しかし、よ~く思い出してみてください。たとえば、次のような不満はありませんでしたか?
- 書くスペースが小さい、バッグに入らない、大きくて机に置けない→サイズが合わない
- 時間管理をしたいがその欄がなかった、毎日記入したいがスペースがなかった→レイアウトが合わない
- 表紙がカラフルで仕事に使いづらかった→デザインが合わない
- 書く字がかすれた→紙の品質が合わない、ペンが合わない
- ペンホルダーがなくてペンを挿せなかった→デザインが合わない
それぞれの不満から、あなたが譲れない条件がわかります。
その条件を覚えておき、次からの選び方にいかしましょう。
[手帳の選び方の手順③]「綴(と)じ手帳」か「システム手帳」かを選ぶ
ここから、具体的に手帳をみていきます。
まずは「綴じ手帳」か「システム手帳」かを選びます。
それぞれに次のような特徴があります。
- 綴じ手帳:携帯性と記入しやすさに優れます。ただしコンパクトな分、記入量には限りが。シンプルに使えるので、手帳初心者にはおすすめ
- システム手帳:カスタマイズ性と記入量に優れます。ただしリングが手にあたるため、書きづらいというデメリットも。カスタマイズして自分なりの手帳にしたいという、手帳上級者におすすめ
[手帳の選び方の手順④]サイズを選ぶ
次に手帳のサイズを選びます。
ここで重要なことは、「記入量」と「持ち歩く頻度」。
上記の「手順1」と「2」を思い出してください。
どんな目的に使い、どの程度書き込むか。
書く量が多いなら大きいサイズを(または手順5でデイリー版を)、少ないなら小さくてOK。
ただし書き込む量が多いからといって、大きいサイズを選ぶと、持ち歩くのが大変になります。
「書き込む量」と、「持ち歩く頻度」を比べながら、ちょうどよいサイズを選んでください。
サイズには次のような種類があります。
- デスクトップサイズ、B5サイズ:265 × 188mm
- A5サイズ:216 × 154mm
- バイブルサイズ、B6サイズ:188 × 133mm
- ミニ6サイズ、A6サイズ:155 × 110mm
- コンパクト縦長サイズ:175 × 85mm
- 小型サイズ:144 × 95mm
[手帳の選び方の手順⑤]レイアウトを選ぶ
手帳のレイアウトとは、次の4種類を指します。
システム手帳の場合は、このなかから好きなリフィルを選んでください。
〈手帳のレイアウト1〉イヤリー(年間)
見開きで1年間が一覧できます。
綴じ手帳では、たいていのモデルに年間予定表がついていますので、次の2~4のレイアウトで選ぶことになります。
〈手帳のレイアウト2〉マンスリー(月間)
1日分の記入量が多くない、月単位の仕事の流れを把握したいときには、マンスリーページがメインの手帳がおすすめ。
マンスリーページにも次のような種類があります。
- 月間カレンダータイプ
- 月間横罫タイプ
- 月間ガントチャートタイプ
〈手帳のレイアウト3〉ウィークリー(週間)
マンスリーでは書きれないときには、ウィークリーページがメインの手帳がオススメ。
ウィークリーページにも、次のような種類があります。
- レフトタイプ
- メモタイプ
- バーチカルタイプ
- 見開き2週間タイプ
- ゾーンタイプ
〈手帳のレイアウト4〉デイリー(毎日)
記録中心にたくさん書きこみたい方には、デイリーページがメインの手帳がおすすめ。
最近は「1ページ1日タイプ」の手帳が多く販売されています。
[手帳の選び方の手順6]表紙デザインやつくりを選ぶ
手帳の中身が決まったところで、最後に表紙のデザインやつくりを選びます。
せっかくですから、表紙のデザインは自分の好きな色や素材を選びましょう。
ただし仕事で使うようなら、あまり派手なものは避けるほうが無難です。
また、つくりは書きやすさにつながるため、重視したい点。
たとえばページを開いたとき平らになるか、ペンホルダーが邪魔にならないかなどを、実物で確認してみてください。
[手帳の選び方の手順:番外編]製作者や実用性で選ぶ
手帳の選び方の番外編として、製作者や実用性で選ぶという方法もあります。
現在はいろんな方が手帳をプロデュースして、たとえば次のようなものがあります。
- コパの風水手帳
- 井沢元彦の歴史手帳
- 陰山手帳
- 本田健手帳
また専門的な知識やデータが記載された、実用的な手帳もあります。
たとえば、山形県では「山形県民手帳」が毎年大人気。
これは、山形に関するさまざまなデータが載っているからですね。
ほかにも次のような手帳があります。
- 歴史手帳
- 税務手帳
- 茶道実用手帳
- 朝活手帳
【手帳の選び方2】スマホではなく手帳を使うメリット
現在はスマホでスケジュール管理ができるのに、なぜアナログな手帳を使う必要があるのでしょう。
ここでは、手帳を使うメリットをご紹介します。
[手帳を使うメリット1]手書きに癒やし効果がある
心理療法における記録術で「筆記開示」があります。
これは、「ノートにひたすら、自分の体験や感情を書きまくる」というもの。
筆記開示を行うことで「不安やイライラが減少し、モチベーションが上がる」と言われています。
これは手書きならではで、パソコンにひたすら文字を打ち込んでも、同じような効果はでませんよね。
また、本『バレットジャーナル』では”手書きには精神の治癒効果がある”と紹介しています。
「書く」という行為自体が、心身にいいようです。
[手帳を使うメリット2]手軽に振り返りができる
手帳の特徴は、日付があるため「時間軸」を意識して書き込むことができる点。
そして手帳では、現在・過去・未来の振り返りを同時に、しかも手軽に行なえます。
今月のページと先月のページを見比べることができるのは、手帳だからこそ。
スマホではできませんよね。
また、手書きの文字には、書いたときの感情が表れます。焦っているときは「なぐり書き」になり、怒っていれば「筆圧が強く」なったり。
あとから手帳を見返したとき、そのときの感情を思い返すことができるのも、手書きならではです。
【手帳の選び方3】2021年版おすすめ手帳をご紹介
記事の最後に、2021年版のおすすめ手帳をご紹介していきます。
[2021年版おすすめ手帳1]マンスリー(月間)タイプ
【RHODIA(ロディア)】マンスリーダイアリー with Cover ベーシック mini
1934年にフランスで設立された、文房具ブランドの「RHODIA(ロディア)」。
マンスリーダイアリー with Cover ベーシック miniは、マンスリーダイアリーと洗練されたカバーのセットです。
マンスリータイプのため、ページ数は40ページ。
さらにカバーサイズは8×12.8cmと、ポケットに入るコンパクトさです。
[2021年版おすすめ手帳2]ウィークリー(週間)タイプ
【無印良品】上質紙マンスリーウィークリーノートA5・B5・A6・B6
シンプルな文房具を多く作っている「無印良品」。
この上質紙マンスリーウィークリーノートも、すっきりしたデザインで書きやすいところが人気の秘密です。
書きやすさの秘密は「フラット製本」。
開いた時に平らになるので、とても書きやすくなっています。
サイズがA5・B5・A6・B6とそろっているので、自分好みのタイプを選べますね。
[2021年版おすすめ手帳3]デイリー(毎日)タイプ
【MARK’S(マークス)】EDiT(エディット)スープル A5・A6・B6
「1日1ページ」のデイリー手帳の元祖ともいえる「MARK’S(マークス)」の手帳EDiT(エディット)。
スープルとは、フランス語で「しなやかな」という意味。
ポリウレタン樹脂加工の表紙は、手触りがなめらかで、使うほど味わいが出てきます。
A5・A6・B6と、好きなサイズを選べるのもうれしいですね。
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「どの手帳がいいか」を選ぶときの参考にどうぞ。
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まとめ:選び方を知って、あなたの目的にあった手帳を
この記事では、2021年手帳の選び方の手順、手帳を使うメリット、おすすめ品をご紹介しました。
ピッタリの手帳をうまく使えば、仕事もプライベートも好転するはず。
ぜひこの記事の「選び方」を参考に、あなたの目的にあった手帳を選んでみてください。
◆手帳に欠かせない「書きやすいおすすめペン」を知りたい方には、こちらの記事もオススメです。
参考文献・サイト・データ
この記事では、次の文献やサイトを参考にさせていただきました。
- 書籍『手帳活用 パーフェクトBOOK』日本能率協会マネジメントセンター・JMAM手帳研究会 編
- 書籍『バレットジャーナル』ダイヤモンド社・ライダー・キャロル 著
- 書籍『人生を変える記録の力』Daigo 著