ホコリ・花粉対策として、手軽に部屋の空気をキレイにしてくれる空気清浄機。
ですが、たくさんの種類があるため、
どれを選べばいいの?
というギモンをお持ちの方も、多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、空気清浄機を使うべき理由から、タイプごとのメリット・デメリットと選び方まで解説してきます。
空気清浄機の購入を検討している方は、ぜひご覧ください。
【空気清浄機の選び方1】空気清浄機はなぜ必要?使うメリットとデメリット
まずは、空気清浄機がなぜ必要なのか、そして使うメリットとデメリットについてご紹介します。
空気清浄機はなぜ必要?
「部屋のホコリを吸い取る」や「花粉を抑える」など、空気清浄機が必要な理由はいろいろありますが、僕が使いはじめた理由は 本『最高の体調』(鈴木 祐・著)の次の点を読んだことでした。
第3章 実践ガイド
腸内細菌と仲良くする
本『最高の体調』(鈴木 祐・著)より
(中略)
・空気をきれいに保つ:部屋の換気に気を配った上で、できればHEPAフィルタを使った空気清浄機を購入する。
健康に過ごすためには「体内の炎症を抑える」ことが必要で、空気清浄機を置くなどの「シックハウス対策」を行えば、腸内環境が整うという内容でした。
「HEPAフィルタ」なら、カビの胞子を十分にとらえることができるため、カビ毒の害を防ぐことができます。
空気清浄機を使うメリットとデメリット
空気清浄機を使うメリットとデメリットは、以下のようになります。
空気清浄機を使うメリット
- ほこりやカビを抑えて、シックハウス対策になる
- 花粉を抑えるため、花粉症対策になる
- 除菌やウイルス対策ができる(モデルにより)
- ペットやタバコのニオイを軽減できる(除菌脱臭機など)
空気清浄機を使うデメリット
- 電気代がかかる
- フィルターの交換費用がかかる
- フィルター掃除などのメンテナンスが面倒
【空気清浄機の選び方2】4タイプの特徴とそれぞれのメリット・デメリット
選び方を見ていく前に、まずは空気清浄機のタイプから確認していきましょう。
一般的に「空気清浄機」に区分される家電には、大きくわけて次の4タイプがあります。
- 単機能タイプ空気清浄機:空気清浄機能に特化した、いわゆる「空気清浄機」
- 複合タイプ空気清浄機:空気清浄機に「加湿」などの機能がついたタイプ
- イオン発生器(空間清浄機):イオンを発生させて部屋や除菌するタイプ
- 脱臭機:次亜塩素酸などで、ニオイの原因に直接はたらきかけるタイプ
それぞれの特徴やメリット・デメリットは、各項目でご紹介します。
①「単機能タイプ空気清浄機」の特徴とメリット・デメリット
「単機能タイプ空気清浄機」とは、最も一般的で空気清浄機能に特化したタイプです。
単機能タイプ空気清浄機のメリット
- 構造が単純なので、お手入れがラク
- 複数の交換フィルターを使うので、初期性能を維持しやすい
単機能タイプ空気清浄機のデメリット
- フィルターを交換するコストがかかる
- 加湿機能などが欲しい場合には、べつに加湿器を追加購入する必要がある
◆「実際に使ってわかった、単機能タイプのメリット・デメリット」は、こちらの記事でご紹介しています。
◆「単機能タイプ空気清浄機」のおすすめモデルを知りたい方には、こちらの記事がおすすめです。
②「複合タイプ空気清浄機」の特徴とメリット・デメリット
「複合タイプ空気清浄機」とは、空気清浄機能のほかに次のような機能を追加したタイプです。
- 加湿機能(シャープ KI-NP100など)
- 除加湿機能(シャープ KI-LD50など)
- ファンヒーター機能(ダイソン HP03IBなど)
- LED照明機能(シャープ FP-AT3など)
- 蚊取り機能(シャープ FU-LK50)
複合タイプ空気清浄機のメリット
- 2つの機器を置くよりも省スペースになる
- 長寿命フィルターを使用しているタイプが多く、維持費が安く済む
複合タイプ空気清浄機のデメリット
- それぞれの機能をメンテナンスする必要があるため、手入れが複雑
- 浄化性能が年々低下しがち
◆「複合タイプ空気清浄機」のおすすめモデルを知りたい方には、こちらの記事がおすすめです。
③「イオン発生器(空間清浄機)」の特徴とメリット・デメリット
「イオン発生器(空間清浄機)」とは、イオンを発生させて部屋や車内の空気の除菌を行う製品です。
一般的な空気イオンの寿命は「数10~100秒」と短いため、狭い空間で使われることが多いです。
イオン発生器(空間清浄機)のメリット
- 空気清浄機よりも、除菌・消臭効果が高い
イオン発生器(空間清浄機)のデメリット
- 放出されるイオンは長時間もたないため、広い部屋には使用できない
- 集塵フィルターがないため、チリやホコリを取ることには適していない
④「脱臭機」の特徴とメリット・デメリット
ニオイの原因に直接はたらきかけて消臭するのが「脱臭機」です。
イオンで脱臭するタイプもあるため、前項の「イオン発生器」も脱臭機のひとつといえます。
◆さらにくわしく脱臭機のことを知りたい方には、こちらの記事がおすすめです。
脱臭機のメリット
- 空気清浄機よりも、除菌・消臭効果が高い
脱臭機のデメリット
- 脱臭方法によっては、脱臭するのが苦手なニオイがある(次亜塩素酸でのタバコなど)
- 集塵フィルターがないため、チリやホコリを取ることには適していない
◆除菌脱臭機のおすすめモデルを知りたい方は、こちらの記事をぜひご覧ください。
【空気清浄機の選び方3】選び方のポイント
4つのタイプを確認したところで、ここでは空気清浄機の選び方をご紹介します。
次の手順にしたがって進むことで、あなたの理想の空気清浄機を選ぶことができます。
[空気清浄機の選び方のポイント1]希望するタイプを選ぶ
まずは、前項の4タイプのなかから、希望するタイプを選びます。
それぞれのメリットやデメリットをくらべて、使用したい場所との相性を検討してください。
[空気清浄機の選び方のポイント2]機能・性能を選ぶ
次に「空気清浄機に付属させたい機能・性能」を選びます。
たとえば「単機能タイプ」なら、次のような機能や性能を選べます。
- コンパクトで「360度吸い込み式」なので、置き場所を選ばない:Blueair Blue Pure 411
- 「高性能TPAフィルター」を使用し、フィルター交換が不要:airdog X5s
- 独自の空気浄化技術「プラズマクラスター7000」を搭載:SHARP FU-N50
「複合タイプ」の場合は、加湿やファン、蚊取り機能などの機能を選びます。
[空気清浄機の選び方のポイント3]適用床面積(適用畳数)を選ぶ
最後に「適用床面積(適用畳数)」を選びます。
ちなみに、カタログに記載された「適用床面積(適用畳数)」は、「規定の粉塵濃度を、30分で清浄できる部屋の広さ」を表します(Panasonicより)。
ここで「適用床面積(適用畳数)」選びで、快適にするためのポイントをひとつ。
空気がキレイになる「浄化スピード」は早いほうがいいですよね?
そんなときは、実際に置く部屋の2~3倍の「適用床面積(適用畳数)」のモデルを選んでみましょう。
空気が汚れた部屋でも、あっという間に快適な空間に変えられますよ。
【空気清浄機の選び方4】シーン別の選び方とおすすめモデル
全般的な空気清浄機の選び方がわかったところで、ここではシーン別の選び方とおすすめモデルをご紹介します。
[シーン別の空気清浄機の選び方とおすすめ①]花粉症対策に使う
花粉症対策に使う空気清浄機の選び方としては、次の点が大切です。
- 最低でも「HEPAフィルター」のモデルを選ぶ
- できるだけ「適用床面積」が大きいモデルを選ぶ
- 加湿機能つきのモデルを選ぶ
- 花粉対策に特化した機能付きのモデルを選ぶ
くわしいポイントはこちらの記事でご紹介していますので、ぜひご覧ください。
[シーン別の空気清浄機の選び方とおすすめ②]赤ちゃんがいる部屋で使う
「赤ちゃんがいる部屋で使う」空気清浄機を選ぶポイントは次のとおりです。
「赤ちゃんがいる部屋で使う空気清浄機」の選び方のポイント1.床上30cmの汚れをしっかりとるモデルを選ぶ
赤ちゃんがハイハイする「床上30cmの高さ」は、たくさんの汚れがたまりがち。
こういった汚れを、しっかり補修してくれる機能をもったモデルを選びましょう。
「赤ちゃんがいる部屋で使う空気清浄機」の選び方のポイント2.動作音が静かなモデルを選ぶ
吸引力が強くても、動作音がうるさくて赤ちゃんが寝られなかったら意味がありません。
できるだけ動作音が静かなモデルを選びましょう。
ちなみに騒音の大きさ「dB(デシベル)」で表し、下画像のような値となります。
赤ちゃんがいる部屋で使う空気清浄機のおすすめモデル
パナソニック F-VXT90は、下からの吸引力を高めた「メガキャッチフィルム」を採用し、床上30cmにたまりがちなハウスダストを、パワフルに吸引してくれます。
また、静音性でおすすめしたいのは象印のPU-AA50で、標準運転時で39dBと業界No.1の低騒音設計モデルです。
[シーン別の空気清浄機の選び方とおすすめ③]タバコを吸う部屋で使う
「タバコを吸う部屋で使う」空気清浄機を選ぶポイントは次のとおりです。
「タバコを吸う部屋で使う空気清浄機」の選び方のポイント1.脱臭できるフィルターつきのモデルを選ぶ
一般的な空気清浄機のフィルターは、ホコリなどの「粒子」だけを捕集し、ニオイまでは捕えてくれません。
そこで「脱臭できるフィルター」つきのモデルを選びましょう。
タバコを吸う部屋で使う空気清浄機のおすすめモデル
空気清浄機 世界シェアNo.1のブルーエアーの「デュアルプロテクションフィルター」なら、空気中の有害物質からニオイまで、すばやく除去してくれます。
「タバコを吸う部屋で使う空気清浄機」の選び方のポイント2.タバコのニオイを分解する機能つきのモデルを選ぶ
空気清浄機には、フィルター以外の手段でニオイを分解するモデルもあります。
そういった、タバコのニオイを分解する機能つきのモデルを選んでください。
タバコを吸う部屋で使う空気清浄機のおすすめモデル
おすすめするのは、シャープの独自技術「プラズマクラスター」搭載モデル。
高濃度プラズマクラスターイオンを放出して、タバコやペットなどのニオイ、付着菌などを消臭・除菌してくれます(さらに脱臭フィルターがついたモデルもあります)。
[シーン別の空気清浄機の選び方とおすすめ④]ペットがいる部屋で使う
「ペットがいる部屋で使う」空気清浄機を選ぶポイントとおすすめモデルは、前項の「タバコを吸う部屋で使う」モデルを選ぶポイントと同じです。
「脱臭できるフィルターつきのモデルを選ぶ」、「タバコのニオイを分解する機能つきのモデルを選ぶ」ようにしてください。
[シーン別の空気清浄機の選び方とおすすめ⑤]一人暮らしで使う
「一人暮らしで使う空気清浄機」の選び方のポイント1.本体がコンパクトなモデルを選ぶ
一人暮らしで、あまり部屋が広くないようなら、本体がコンパクトなタイプを選びましょう。
薄型タイプと、円筒形コンパクトタイプがありますので、好みのスタイルを選んでください。
日立のクエリア EP-Z30Sは、奥行きなんと13.3cmの超コンパクトモデル。
脱臭もできる一体型フィルターですので、お手入れもラクです。
「一人暮らしで使う空気清浄機」の選び方のポイント2.お手入れがラクなタイプを選ぶ
一人暮らしでは、なかなか加湿器の掃除まで手が回らないかもしれませんので、お手入れがラクなタイプを選びましょう。
加湿機能などがついた「複合タイプ」よりも、空気清浄機能だけの「単機能タイプ」のほうが、構造が単純でお手入れもラクです。
一人暮らしで使う空気清浄機のおすすめモデル
シャープのFU-NC01は、ふだんのお手入れは「月に1回」でOKで、吸い込み口や底カバーなどを掃除機で吸い取るだけです。
Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングの「空気清浄機」人気ランキング
Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングの「空気清浄機」人気ランキングは、こちらからご覧いただけます。
「どの空気清浄機がいいか」を選ぶときの参考にどうぞ。
・Amazon:空気清浄機 の 売れ筋ランキング
・楽天市場:空気清浄機ランキング
・Yahoo!ショッピング:空気清浄機ランキング
まとめ:タイプのちがいを理解して、あなたに最適な空気清浄機選びを
この記事では、空気清浄機のタイプごとのメリット・デメリットと選び方を解説しました。
それぞれのタイプのちがいがあるので、使う目的がはっきりすれば選びやすいですね。
空気清浄機は年々進化して、機能もどんどんアップしています。
ぜひこの記事で各タイプのちがいを理解して、あなたに最適な空気清浄機を選んでみてください。
◆「おすすめの空気清浄機」を知りたい方には、こちらの記事がおすすめです。
参考文献・サイト・データ
この記事では、こちらの文献やサイトを参考にさせて頂いています。
- 本『最高の体調』(鈴木 祐・著)
- 雑誌『グッズプレス 2020年12月号』徳間書店
- 雑誌『グッズプレス 2020年7月号』徳間書店
- 雑誌『デジモノステーション 2018年4月号』エムオン・エンタテイメント
- サイト『「ナノイー」・「ナノイーX 」 テクノロジー』Panasonic